2013年10月26日土曜日

◇◆東京大学YMCA秋季公開講演会のご案内◆◇

今年も秋季公開講演会の季節が参りました。
今回は当会OBであり、新生釜石教会の牧師である柳谷雄介先生をお迎えして、講演会を開催いたします。皆様、ご家族ご友人もお誘い合わせの上、ぜひご来場下さい。
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[とき]:2013年11月9日(土)14時~(13時半開場)

[ところ]:東大YMCA礼拝堂 入場無料

[講師]:柳谷雄介 氏 (新生釜石教会牧師、本会OB)
[講演題]:「世界中が祈った日~被災地でキリストの声を聴く」


[講演要旨]:
2011年3月11日、未曾有の大災害が三陸沿岸を襲った。あれからはやくも2年半。被災地では、懸命に復旧、復興への努力がなされている。しかし、「復」という字が使われるが、どこに戻るというのだろうか。復興・復旧が進むにつれて、大災害直後に垣間見えた、星のようなきらめきがかすんでいないだろうか。元の生活に戻ることで、神の国・神の愛、互いに愛し合うことが、わからなくなっていないだろうか。
イエスは臭くて汚い馬小屋に生まれた。私たちのぼろぼろの礼拝堂にもイエスが共にいて、私たちと一緒に涙したし、一緒に食べ物を分かち合った。「あの地獄のようなさ中に、キリストの光があった。」この言葉を、私は愛の言葉として語る責務を強く感じている。

震災以来、多くの人が奇跡的な体験をしてきたはずである。災害を通して体験したこと、また教会が体験しつつあることを、人の業に矮小化してしまいたくない。今回の地震・津波は、人の力どころか人の想像力をもしのぐ出来事なのだ。さらに原子力発電所の事故を思うとき、元の生活に戻ることを唯一の目的としてはならない。
ある牧師が言った。「私たちの帰るところは天の国、神が創造されたままの世界。」災害前の世界は、既に神から離れた世界だった。神は私たちを天の国へ、何の心配もなく愛し愛されて生きる世界へと招いている。具体的に被災地で体験した神の奇跡、愛のわざを紹介し、みなさんと共有していきたい。

[略歴]:
岩手県大船渡市出身。
1993年 農学部獣医学科卒業。
1998年 大学院農学生命科学研究科獣医学専攻博士課程修了(獣医学博士)
1998~2004年 国立循環器病センター研究所に勤務
2007年 関西学院大学大学院神学研究科博士課程前期課程修了(神学修士)
2007年~現在 新生釜石教会牧師
2011年3月11日東日本大震災にて教会牧師館ともに被災。以来、避難所、仮設暮らしを続けている。教会、牧師館は修築準備中。
家族は、妻と19歳の息子。